現在勤めている会社を退職し、転職したいと考えているけど、どのタイミングで転職を決断したら良いか悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
転職は若ければ若い程、有利。
即戦力を求める転職市場では知識、経験のある年齢層が人気。
35歳が転職の限界。
このように、転職年齢については様々な主張があります。
確かに若い人は将来性があり、中高年は知識、経験で早くから主戦力になれる。
どちらも理にかなっている為、迷う気持ちもよく分かります。
今回は「転職と年齢」をテーマにデータを元に紹介していき、ベストな転職タイミングはいつなのかという点を検証していきたいと思います。
転職を考える年齢は何歳?
まずは転職するしないに関わらず、現在努めている会社から転職を考え始める年齢について見ていきましょう。
大手転職サイトDODAの調査によると、下記のようになっています。
※データ元:DODA ホンネの転職白書
20代が68.9%、30代が22.9%、40代が8.6%となっており、年齢が上がれば上がる程、転職を考える割合が少なくなっていることが分かります。
年齢が高くなれば、会社における責任のあるポジションや家族を支えていかなければならない等、20代とは異なり個人の判断で転職を決断出来ない背景もあるかと思います。
最も転職を考えている割合の多い20代中盤は、新卒から3年前後の期間が経過し、社会や仕事に慣れ始めてくる時期であり、何かしらの不満を感じやすい年代であることが転職を考える要因になっていると言えるでしょう。
男女別の平均年齢
上述にて転職を考えている年齢について紹介してきましたが、実際の転職年齢について見ていきましょう。
転職を考えている人は20代中盤が圧倒的に多かったものの、実際の平均年齢は32.1歳と10歳近く差が開いています。
この数字は年々上がってきており、近年「第二新卒」等の需要が盛んと言いながらも、やはり即戦力を期待される30代の方が求められているということが分かります。
また2007年度は27歳であった女性の転職年齢も2017年には29歳と上昇しています。
近年の女性の社会進出や働き方改革が進んでいることで、キャリアアップを目指す女性の割合が増えてきており、企業としても会社の主戦力として女性を求めている傾向が強くなってきているということでしょう。
年齢は不利になるのか?
ここまで転職の年齢について見ていきましたが、実際に年齢はどれほど影響があるのでしょうか?
よく28歳や30歳、35歳の年齢限界説という考え方について紹介されていますが、事実、転職に年齢制限は存在せず、何歳でも転職することは出来ます。
やはり転職市場では知識や経験がある人を求める傾向が強く、「第一新卒主義」の日本では未経験の人材については新卒を採用した方が良いと感じています。
つまり、極端な話をすれば、新卒半年で辞めた人間と、50歳で高い能力を持っている人間であれば、恐らく中途市場の中では多くの企業は後者を選ぶことになる訳です。
しかし、知識、経験も重要ですが、年齢は若いに越したことはありません。
やはり企業としては知識や経験を活かし、更なる可能性と将来性がある年齢の方が転職では有利となることも事実と言えます。
平均転職回数はどれくらい?
ここでは転職の平均回数について見ていきます。
恐らく転職を考えている多くの人が驚いたかと思いますが、現在の日本ではおよそ8割以上の人が人生で転職を経験していることになるのです。
日本では「長く働くことを良いこと」とする文化があり、一昔前までは終身雇用制度を導入企業が多く存在していましたが、現在では「働きやすい環境」、「長く働き続ける環境」を求めて、転職という手段を選ぶ傾向が強くなっているのです。
「転職=悪いこと」というイメージを持っている人も少なくないかと思いますが、現在の転職市場の中では決して珍しいことではない為、その点は心配無用でしょう。
しかし転職回数が5回も6回のように増えていけば、企業としても「また会社を辞めるのではないか?」という不信感を持たれる可能性が高まることについては理解しておく必要があります。
転職のベストタイミング
ここまでの内容を踏まえ、転職のベストタイミングについて考えていきましょう。
私がお勧めする転職年齢は「20代後半」です。
私自身も転職経験者ですが、26歳で転職を成功させましたが、未経験の会社相手にも高く評価してもらえて、多くの企業から内定を貰えました。
当時、転職を二人三脚で行っていた転職エージェントのキャリアアドバイザーから社会経験の無い20代前半、固定観念を持ちやすい30代の中間として20代後半という年代は若さと経験を兼ねそろえており、転職市場では最も需要が高い年代と言っていました。
キャリアアップだけでなく、キャリアチェンジにも広い選択肢のある20代後半を一つの目安として転職を考えることも良いかと思います。
まとめ
今回は転職の年齢について紹介してきました。
実際にデータを挙げて見ていくことで、イメージも湧きやすかったのではないかと思います。
しかし、実際は人それぞれ働いている環境や置かれている状況は異なる為、今回の内容はあくまで一つの参考として見て頂ければと思います。
真剣に転職について考えている状態では現在の会社で働き続けても、あなたのキャリアアップには繋がることはありません。
それならば、新しい環境で、様々な知識や経験を吸収する方が間違いなく良い選択と言えます。
その為、もし決意が固まっているのであれば、1日早い転職こそがあなたにとっての本当のベストなタイミングとなるでしょう。