転職回数が多くなってくると問題になってくるのは履歴書の書き方です。
あまりに多いとごまかして履歴書を書こうと考えますよね。私も3回目の時や転職する前の空白の期間をどうしようと考えました。
ばれると大変です。解雇になるだけでなく企業から裁判沙汰になるケースもあります。
結論から言うと転職回数が多いからとごまかしても刑事罰に問われることはありません。
ただ経歴詐称をしてしまうと罪に問われます。
この辺について詳しく書いていきます。
この記事で分かる事
・履歴書の職歴をごまかしてバレる原因
・バレた時は罪になるのか
・正しい履歴書の書き方
・バレない履歴書の書き方
主にこの4つのことについてお話していきます。ぜひ参考にしてみて下さいね。
転職回数のごまかしがばれる原因4つ
履歴書の職歴欄をごまかして書いていると4つのケースでばれることがあります。
・面接時の話の流れで怪しいと思われる
・実際に働いた時の経験不足
・保険証や年金手帳から発覚
・探偵事務所に依頼して調べる
それではひとつずつ解説していきましょう。
面接時の話の流れで怪しいと思われる
面接時の対応で疑われてしまう可能性があります。
面接の中で時事ネタを使われたときに仕事の影響があったでしょうとか、こんな転職について聞かれた時につじつまが合わない、などのことがあると本当に経歴があっているのかと疑われてることがあります。
実際に面接中に問いただされることは少ないですが、印象は悪くなってしまいます。
実際に働いた時の経験不足
採用されたいがために経歴に嘘を書いてしまった時に働いてから怪しまれる可能性があります。
「調理師を3年間経験しました」→なのに料理が出来なかったらおかしいですよね。(極端な例ですが。)
回数が多くて回数を減らして書くだけならこれには該当しないかもしれません。
保険証や年金手帳から発覚
雇用保険被保険者証で発覚する可能性もあります。社会保険に加入する時に雇用保険被保険者証を提出します。
これには前職の会社名や退職年月日が記載されています。そのため直近の退職日などを偽っているとばれます。
年金手帳も同様です。年金の手続きに必要になりますが企業によっては加入期間を記載することがあります。
企業によって書くか書かないかはわかりません。
ただ年金手帳の場合は個人情報も関係していますので調べることは少ないです。
探偵事務所や興信所に依頼して調べる
会社側がたんてい事務所や興信所に依頼して経歴調査を行うとバレます。不信感を抱かれてしまうと調べられてバレるケースがあります。
ただし有料で依頼するものですのでよほどのことがない限りは考えられないと思います。
もしバレてしまったら罪になるのか
もしバレてしまった場合はどうなるのでしょうか?果たして罪に問われてしまうのでしょうか?
軽犯罪法に触れる可能性がある
経歴詐称をしてしまうと軽犯罪法になる可能性があります。
軽犯罪法の一文をご覧ください。
第一条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
十五 官公職、位階勲等、学位その他法令により定められた称号若しくは外国におけるこれらに準ずるものを詐称し、又は資格がないのにかかわらず、法令により定められた制服若しくは勲章、記章その他の標章若しくはこれらに似せて作つた物を用いた者
ここの官公職、学位、法令で定められた称号、外国におけるこれに準ずるもの、ここを間違っても詐称してはいけません。
「公務員でした、学士、博士を持っています、弁護士でした」などと嘘をついてしまうと軽犯罪法になります。
ただし、回数をごまかすならこれには該当しません。軽犯罪法に問われることはありません。
他にも良く言われているのが私文書偽造罪、詐欺罪ですがこれにもほとんどの場合、該当しません。
詐欺罪はお金などの物やお金になりうるサービスなどを得る目的で欺いた時に成立します。
給料はお金と考えるかもしれませんが問題になるのは入社という目的です。
労働の対価で与えられる給料はそれに該当しません。
私文書偽造罪は他人名義で作成した文書などに適用されるものですので自分の文書を偽ったとしても私文書偽造罪にはなりません。
不法行為責任に問われる可能性がある
不法行為は民法第709条で定められています
わざと転職回数を偽ってしまって企業側に損害が発生してしまうと損害賠償をしなければならないことがあります。
「刑法には引っかからないけど会社に不利益が出たからお金は払ってください」ってことですね。
特別な契約がある場合は別途適用される
企業側と個人との間で履歴書に偽りがない、偽りがあった場合には退職します、返金しますなどの契約があった場合には適用されます。
労働契約を結ぶ時に契約することが多いですので始めから申告したほうがよいかもしれません。
もしバレたらどうなる?
もし転職回数をごまかして履歴書や職務経歴書をごまかしていたのがバレた時はどうなるのでしょうか?
信用がなくなる
懲戒解雇になる
この2つが大きな問題点です。
それぞれ解説していきましょう。
信用がなくなる
会社側からの信用はなくなります。当然ですよね。
転職回数を偽って就職したと知れば会社の信用は一切なくなります。
同僚からの信頼は人によると思います。私としては入りたかったんだから良いとも思いますが、あまり良いものではありませんよね。
人によっては仕事を任せられない、嘘をつく人だと思われてしまうかもしれません。
懲戒解雇になる
懲戒解雇、つまりクビになる可能性もあります。ただこれに関しては会社側としては難しいかもしれません。
ビジネス法務相談室にはこう書かれています。
懲戒処分は、就業規則で定めていなければ、することができません。
社員がどういうことをした場合に懲戒処分をするか、また、どのような種類の処分をするかについても、就業規則で定めておかなければなりません。
懲戒処分の種類は、一般的に、軽い順に、警告・注意・戒告、譴責・始末書、出勤停止、減給、降格・降職、諭旨退職、懲戒解雇があります。懲戒処分は、社員が会社の秩序を乱したときに、その秩序を回復するために行うものです。
社員がした行為が、会社の秩序を乱した程度が大きければ、重い処分をすることができますし、程度が小さければ、軽い処分しかすることができません。
社員がした行為が、就業規則で定めた場合にあてはまるときでも、その行為の内容や結果からみて、会社の秩序を乱したとはいえない場合には、処分をすることができません。
参照 ビジネス法務相談室
要するに重要な経歴詐称がなければ懲戒処分にすることは難しいのです。
重要な経歴というのは最終学歴や職歴、犯罪歴です。
ここを偽っていなければ会社側は不当に懲戒解雇には出来ません。
ただ懲戒解雇にならないとはいえ、会社側からどのような対応をされるかわかりません。
希望しない部署への移動や実質的な解雇状況など、厳しい対応をされる場合もあります。
私の意見
私の個人的な意見を書くと転職回数が多いと履歴書に書くのも面倒ですし、説明するのも面倒です。
履歴書に書きやすいように1,2か所くらいなら履歴書に書かなくてもいいかとなるのが人間ではないでしょうか。
最悪バレても辞めれば良い、と思うかもしれません。
調べてみてわかったんですが刑事罰には多くの場合ならないということ。懲戒処分も難しいこと。
これを加味すると少しの回数のごまかしはいいのではないかという結論に達しました。(あくまでの私の意見になりますので自己責任でお願いいたします。)
転職回数をごまかす方法
前職をごまかそうとすると保険証や年金手帳などから発覚してしまう恐れがあります。
そのため、その前の会社をなかったことにすれば良いのです。要するに履歴書や職務経歴書に書かなければ良いだけの話です。(確実にバレないわけではありません。自己責任にてお願いします。)
ただあまりにも極端だと仕事の理解度などで面接官は見抜きます。相手は数々の人を面接してきたプロです。
回数をごまかすリスクは相当高いと感じています。
履歴書や職務経歴書に嘘をつかないことが一番
仮に回数をごまかして採用されたとしても入社後に後ろめたい気持ちが出てくるかもしれません。
訴訟問題や罪に問われる完全に可能性もゼロではありません。
答えとしてごまかさないことが大切です。もし回数が多いならこんだけ経験してますよってアピールしてみて下さい。
それでも不安なら転職エージェントを活用しよう
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転職回数が多い人の意見まとめ
35歳転職限界説とかありますがそうでもないですよ。私は40代で2回転職しました。どちらも正社員で条件も下げていません。人によると言えばその通りかも知れませんが、最近は人手不足だし中途入社も当たり前に。5回の転職回数はデメリットかと思いましたが全くでした。とにかく決めつけない事が大切😌
— シンディ (@cyndi_free) 2019年5月13日
転職はやればやるほど困るのが「いつに辞めっけ」「いつから勤めたっけ」「平成〇年って2000なん年?」ってなってくのが一番困る。転職回数が多いと「あれ?書き忘れない?」ってなる。
— 伊藤 (@SsK_WsB) 2019年5月10日
あと転職回数が多いからって書類ではねるのもやめてくれよな〜
— Ryo@デービーポリス (@GA3kQo) 2019年5月13日
私の転職回数は4回。
20代で1回、30代で2回、40代で1回。一番厳しかったのは40代。
決め手になったのは学生時代に取得した資格でした。
人生何があるか分かりません。
勉強はいつ役に立つか分かりません。学ぼう。力をつけよう。
ダサくても絶対に無駄にならないから。— 負けない45@45歳からの【負けない】生き方 (@makenai45) 2019年5月12日
良い会社に巡り会えるのは、ホントに運だと思います。
兎角、この国は転職回数の多い人間を見下げる風習が有りますが、離職者の多い会社の方を晒し者にする風習に変わって欲しいです。
給料不払い、理由無しの減給、サビ残、サビ出、
こんなのがまかり通ってる方が可笑しいんです。— 13番目の干支 (@zaterebijoooon) 2019年5月9日
転職回数15回、1社の平均在籍期間1.2年。誰のことでしょうか?インテルからラツィオに当時最高の移籍金で引き抜かれ、ペレが選んだ現代のベストプレイヤー125人の一人でもある元イタリア代表サッカー選手のヴィエリ。誰も彼を「ジョブホッパー」なんて呼ばない。我らプロフェッショナルもかくあるべし
— Daisuke Inoue (@pianonoki) 2019年2月2日
前職は営業が1000人以上在籍していてその中で売り上げトップ10に入っていた人達の学歴は決して良く無かったし転職回数も多かった。
それなのに会社が成長するに連れて学歴や転職回数に異常な程こだわる採用になった経営層にはガッカリだったな。成果を出す人の定義はそこじゃないって証明されてたのに— さりぃ@ワークハード・ライフハードなママ (@salllycareer) 2018年10月29日
まとめ
回数をごまかすにもリスクは大いにあります。
自分でよく考えて行動するようにしましょう。
会社の数が多すぎて履歴書の書き方がわからないなど不明点があるのなら転職サービスに登録してみてください。
キャリアアドバイザーが親身に相談に乗ってくれます。
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