新卒の人にとって就活は、今後の人生を大きく左右する重要なイベントの一つです。
実績が無くてもどんな業界にも挑戦出来る点は、新卒だけに与えられた特権でしょう。
その為、「絶対にブラック企業には入りたくない。狙うはホワイト企業!」と意気込んでいる人もかなり多いでしょう。
しかし実際に社会経験の無い学生がホワイト企業、ブラック企業を見極めることは非常に難しいことについても事実です。
今回は現在就活中、今後就活を控えているの新卒の人に向けて、お勧めの業界や見つけ方について詳しく紹介していきたいと思います。
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おすすめの業界、ホワイト企業
まずはホワイト企業が多い業界についていくつか紹介していきます。
ホワイト企業へ入社する為には、業界を絞って就活を行うことは非常に大事なので是非参考にしてみてはいかがでしょうか。
インフラ業界
まず一番お勧め出来るのはインフラ業界でしょう。
主に電力やガス、水道、鉄道、発電等の業界を指し、ライフラインを支える業界として大手企業が名を連ねています。
業界自体の倒産の可能性が少ない安心感、給料とワークライフバランスの安定感には定評があり、年功序列やルーティーンワークの仕事内容を中心とした、まさに古き良き日本企業の代表格と言えるホワイト企業の一つでしょう。
素材関連業界
あまり就活生に馴染みが少なく、「隠れホワイト企業」が多いことで有名な素材業界です。主に化学品や鉄鋼、非鉄、石油、繊維等の業界を指し、様々な分野で幅広く活躍しています。
特に素材業界の会社は各社得意分野で勝負している傾向にあり、競合他社とバッティングしにくく、安定経営を繋いでいることが多いことが特徴と言えます。
又、素材は商流において、川上に位置している為、比較的ワークライフバランスが整っている会社が多く、ホワイト企業が多いことでも有名です。
(ちなみに私も現在鉄鋼メーカーに在職していますが、給料、ワークライフバランスについては他業界と比較すれば、かなりホワイトな環境と思います。)
公務員
ホワイト、安定企業の代名詞とも言える公務員はやはり候補には挙がってくるでしょう。
やはり国、又は都道府県に雇われる公務員は、一般の会社と比較すれば、ルーティーンワークが多く、ワークライフバランスにはとても定評があります。
また給料も特別高い訳ではありませんが、日本の平均年収は超えており、生活するには十分満足できる水準は維持でき、又不景気であったとしても、一定の賞与が保障される為、抜群の安定感を誇るホワイト企業と言えるでしょう。
ブラック業界はどこ?
ここではブラック会社の多い業界について見ていきましょう。
就活していく中で、ブラックな労働環境が予想される業界は避ける、リスクヘッジをしっかり行うことも重要なポイントと言えます。
サービス業界
まずブラック企業として非常に有名なサービス業界でしょう。
具体的には小売り、飲食、教育、介護等の分野の企業を指し、その最大の特徴は、「低賃金と長時間残業」と言えるでしょう。
私達消費者の立場から見れば、どの分野の企業も身近で非常に魅力あることは事実です。
しかし、消費者により良いサービスを提供する為、社員の給料は低く抑え、土日休日は勿論稼働、且つ朝から夜遅くまでの長時間残業を強いられてしまいます。
近年の働き方改革で特に介護業界等は賃上げに動いてはいますが、まだまだ労働環境に関しては改善出来ていない企業が多く、ブラックな業界の典型と言えます。
実力主義の業界
保険や不動産、住宅、証券等の営業職に関しても、ブラック企業の代表例と言えるでしょう。
業界の特徴は「押し売りとノルマ」の二点が挙げられます。
これらの業界の企業はインセンティブ制度という売れば売る程、給料に反映される為、若くてして月収100万という人も存在する夢のある業界であることは確かです。
しかし販売する商品も高額で、飛び込み営業も多いこの業界では毎月安定して実績を作るには相当の実力と運がなければ難しく、ノルマを達成出来なければ、給料は少なく、ワークライフバランスを無視して仕事を続けていかなければなりません。
一部の人にとっては優良企業とも言える実力主義の業界ですが、総合的に判断すればブラック企業の多いと感じる業界と思います。
IT業界
近年、非常に発展著しいIT業界ですが、実態としては長時間残業が蔓延化しているブラック業界が多いことで有名です。
IT業界はピラミッド型となっており、上流工程の企業がプログラミングやテスト等の開発を下流工程に発注依頼していくことで成り立っています。
その為、下流工程の企業には仕事が集中し、決められた納期の中でシステム構築、テストを行っていかなければなりません。
スケジュールが立て込んでいる場合は、ワークライフバランスを無視した徹夜作業等も行われることもあり、心身共にストレスのかかる業界の一つとも言えるでしょう。
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ホワイト企業の見つけ方
例え業界を絞っていても、ブラック企業に入社してしまうケースも少なくありません。
社会経験の無い新卒の就活生にとっては、求人情報だけでホワイト企業を分からないと感じている人も多いでしょう。
ではどのようにしてホワイト企業を見つけていけばよいのでしょうか?
私がお勧めするのは、「四季報の活用」と「OB、OGの情報収集」です。
四季報とは書店に並んでいる企業の確かな情報が公表されている資料で、具体的な福利厚生や離職率、有給取得率等が記載されており、ホワイト企業を探す上で一つの指針となるでしょう。
また大学のOBやOGに実際に話を聞くことで現場ベースの確かな情報を入手することが出来ます。
大学の就活課で志望している会社のOBの連絡先を教えてもらえるケースもある為、是非ホワイト企業を探す手段として活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は現在就活中、これから就活に臨む人に対してブラック企業を避け、ホワイト企業を選んでいく方法について、業界の特徴や方法について紹介してきました。
新卒の会社選びは、今後のあなたのキャリアにおいて非常に重要な選択となるでしょう。
恐らく就活経験をした人は皆、企業研究については慎重且つ十分過ぎる程、時間をとってやるべきと口を揃えて言うでしょう。
今回の記事を読んで就活生が参考になった!もっと企業研究をしよう!と就活に対する意欲を高めていく一つの記事になって頂ければ大変嬉しく思います。