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新卒入社から半年で転職するにはリスクがある!続ける?辞める?どっち?

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新卒入社から半年という時期は、一通り研修を終えそろそろ本格的に働き始めた頃でしょう。

少し社会人にも慣れてきたからこそ、感じることも沢山あるかと思います。

これから頑張っていこうと意気込んでいる人もいれば、様々な理由から転職について考え始める人もいることも事実です。

世間には「入社半年で転職?甘ったれるな!」と言う人もいるかと思いますが、新卒社員が退職や転職について考えることは私は極めて普通のことだと思っています。

人は大きく環境が変わることで、様々な感情が生まれるものです。

今回は入社半年働いた新卒社員の悩みに寄り添い、どのような判断をすべきか、転職とはどういうものかという点を中心に紹介していきたいと思います。

 

新卒の退職割合

「実際に新卒で入社した人のどれくらいが会社を辞めているの?」という点については転職や退職に考えている多くの人が気になっていることでしょう。

ここでは厚生労働省のデータを元に、新卒入社3年目までの退職率について見ていきます。

 

【平成26年離職状況】

高卒 離職率

入社1年目:19.5% 入社2年目:12.0% 入社3年目:9.3% 合計:40.8%

 

大卒 離職率

入社1年目:12.3% 入社2年目:10.6% 入社3年目:9.4% 合計:32.2%

 

今回は平成26年から3年のデータを例に挙げましたが、他年度と比較しても大きく変化は無く、毎年平均して10人に1人、入社3年目まで入社人数の3~4割の人が会社を辞めていることになります。

 

事実、入社3年目までが離職率が高く、その中でも入社1年目が最も会社を辞めている訳です。

想像していたよりも、多くの人が辞めている事実に驚いた人も多いのかと思います。

 

又、実際に決断まで踏み切れてないが、転職や退職について考えている人はもっと多いことになるのではないでしょうか。

※データ元:厚生労働省 新規学卒者の離職状況

 

会社を半年で辞めたくなる理由

ここでは入社半年の新卒社員が転職や退職を考える理由についていくつか紹介していきます。

 

環境の変化

会社を辞める一番の理由は環境の変化が挙げられます。

今まで学生だった人がいきなり社会人になり仕事を始めるわけですからね。

住む場所や時間のリズム、人間関係などさまざまな変化がありますので適用できない人も多いです。

 

時間がなくなる

学生時代は比較的自由だったあなたの時間が、会社に勤めることによって仕事中心の生活となりプライベートの時間がかなり制限されます。

特に自由度の高い大学生から社会人の環境の変化は非常に苦労が多いと感じるでしょう。

 

責任がかかる

会社に勤めると、給与として報酬を受け取ることになり、責任を持って仕事をしなければなりません。

アルバイトでは求められなかった成果を上げること、人付き合い、体調管理も全て責任です。

 

このような学生と社会人の違いから、会社を辞めることに繋がっている傾向があります。

 

給料や労働条件に対する不満

 

新卒の人が会社を辞めようとする理由に、自分が予想していたよりも給料が低い、残業が長い、パワハラに嫌気が指した等の不満が挙げられます。

 

勿論、本当に過酷な環境に入社してしまった可能性も考えられますが、実際はブラック企業では無くても小さな不満から「ブラック企業に勤めてしまった。」と感じ、会社を辞めたくなっている人が多いようです。

 

つまり、社会経験が無いことで、新卒社員は理想が高く、会社に対する見る目が厳しくなってしまうことが大きな要因と言えます。

 

周囲との比較

 

今回は「入社半年」という期間にスポットを当てていますが、実際に新卒1年目の中で最も辞める時期が入社から半年と言われている為です。

 

その理由は「周囲との比較」にあります。

入社半年前には夏季休暇があり、多くの新卒の人が学生時代の友達に合って、会社の話で盛り上がるかと思います。

 

その際に友人が話している環境と今の自分の環境を比較し、負い目や羨ましさを感じることで、今の会社よりもどこかに転職した方が、良いのではと考えてしまう人が多いようです。

 

(しかし、私から言わせれば新卒の人は「俺はもう半年でこれだけやってる。」や「こんなに良い会社に働いている。」とアピールしたい気持ちがあり、見栄張り合戦になっているだけなんですけどね。)

 

入社してすぐに退職するリスク

新卒であったとしても、会社を辞めることは誰でも簡単に出来ます。

もし今あなたが会社を辞めようと考えているのであれば、新卒の退職リスクについてしっかりと理解しておくべきでしょう

実際にどのようなリスクがあるのでしょうか。

今の日本では「長く働くことが良いこと」とする風習があります。

その為、新卒で会社を辞めれば、世間からは「忍耐力が無い」、「すぐに辞めてしまう人」と見られてしまうかもしれません。

 

もしこれから転職を考えた場合、面接官にも同じような印象を持たれ、「この人を雇ってもまたすぐに辞めてしまう。」選考に不利な影響を与える可能性があります。

 

中途市場というのは経験者や即戦力が優遇される非常に厳しい世界です。

その為、知識や経験の無い新卒退職者の転職は難しいことについては理解しておかなければなりません。

 

又、もし転職先が決まったとしても、辞めた会社よりも良い会社に勤められるかどうかは分かりません。

その点についてもしっかり理解した上で、転職について慎重な判断を下すことをお勧めします。

 

石の上にも3年説は崩壊しつつある

 

上述で新卒の退職、そして転職リスクについて紹介してきました。

新入社員はよく耳にする「石の上にも3年」という言葉は、知識や経験を積む上で必要な期間を表しています。

 

厳しいことを言えば、新卒で半年働いたところで、会社や仕事内容について理解出来ず。実際に社会や会社を知る為には一定の期間が必要になります。

その為、「石の上にも3年」という表現は決して間違いではありません。

 

しかし今の日本ではこの石の上にも3年説は崩壊しつつあります。

あなたは「第二新卒」という言葉をご存知でしょうか?

 

「第二新卒」とは新卒で入社して3年未満の求職者の事を指し、現在の転職市場の中で非常に需要が高まっています。

 

「第二新卒」は、下記のようなメリットがあります。

 

・一度新卒で入社した会社で基本的なビジネスマナーを習得している為、一から研修を必要としない点

・新卒時に募集がかからなかった会社が社会経験が少ない新卒同様の質の高い人材を確保出来る可能性が高い点

・一度挫折、失敗を経験している為、新たな困難に立ち向かう意志が強い。

 

これらの理由から経験者や即戦力を求めている中途市場でも第二新卒は企業にとってメリットが大きいことについては理解頂けたかと思います。

つまり、新卒の退職はリスクだけでなく、メリットも十分にあることも理解しておくべきでしょう。

 

まとめ

今回は入社半年で退職、転職を考えている人に「会社を辞めた後」についての現状と事実を中心に紹介してきました。

上述でも紹介しましたが、例え新卒であったとしても会社を辞めることは簡単です。

しかし、何も知らないまま勢いで会社を辞めてしまうと、その後、非常に苦労することになってしまいます。

会社を辞めたことを後々後悔しない為にも、今回の記事を参考にしっかりと情報を得た上で、

十分過ぎる程、慎重に自己分析をした上で判断してもらいたいと思います。

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