当然ながら、仕事をするのはお金を貰うためです。
そのため、ある程度「辛いな」「大変だな」と感じるのは仕方ないと言えます。
ストレスなしで楽して稼ぐ!なんてウマい話、そうそう無いのが現実ですからね。
とはいえ、あまりにもストレスが溜まり過ぎると、心にも身体にもよくありません。
そして仕事のストレスというものは、自分でも知らず知らずのうちに溜まっていくものです。
「一体自分は何に対して苛立っているのだろう?」と、仕事のストレスの原因すらわからなくなってしまうこともあります。
そこで今回は、仕事でストレスを感じる原因や、その対処法などについてご紹介します。
ちなみにストレスとは何なの?
生活上のプレッシャーおよび、それを感じたときの感覚である
近年の2012年の研究では、ストレスが健康に影響を与えると認識している群の死亡率が43%高まることが見いだされている[3]。逆に認識していない群はそうではない
参照:wikipedia
ウィキペディアによるとストレスを感じていると死亡率が43%高まると言われています。
やはりストレスは溜めない方がよさそうです。。。
イライラの根源!仕事でストレスを感じる原因
仕事をしていて「ストレスが溜まる」「イライラする」と感じる場合、必ず何かしらの原因があるはずです。
ここではその原因として挙げられる代表的なものを見ていきましょう。
人間関係
当然ながら会社には、様々な人が集まってきます。
底意地の悪い上司や、要領がよくズルばかりしている同僚、言うことを聞かない部下など…
どこの会社にも、「この人とは絶対に良好な関係を築けない」という人間が存在するものです。
こうした人は、こちらが指摘をしても受け入れず、それどころか嫌がらせをしてくることもあるため、手に負えません。
また、それほどひどい特徴があるわけではないものの、「イマイチ自分とそりが合わない」「相性が悪い」と感じる場合もあります。
会社はあくまで「仕事をするための場所」なので、人間関係も適当に割り切るのが一番なのかもしれません。
とはいえ、仕事で毎日顔を合わせ、しょっちゅう接していると、やはり不快になりストレスも溜まるものですよね。
仕事と給料のバランス
朝から晩まで一生懸命働いて、業務も手抜かりなく真面目にこなしている。
にもかかわらず、いざ給料をもらうと、「こんなもんか…」とガックリ。
このように、自分のやっている仕事と給料のバランスが悪いことも、大きなストレスになります。
「期待してる」「素晴らしい人材」など、言葉を用いて仕事ぶりを評価されるのももちろん素直に嬉しいものです。
ただ、やはりお金が欲しくて働いているわけですから、本当に評価してくれているのであれば、それを「給料」という形で示してほしいところです。
「いくら頑張っても、しょせんこれ以上給料が大幅アップすることはないのか…」と思うと、モチベーションも下がってしまうでしょう。
残業や休日出勤
定時になっても帰宅ができず、来る日も来る日も残業ばかり…。
おまけにたまの休みも休日出勤で丸つぶれ…。
会社の都合で自分の時間が奪われると、身体はもちろん、心もクタクタになるものです。
「常に会社に縛られている人生」という息苦しさを感じ、どんどんストレスが溜まっていきます。
また場合によっては、残業手当が出ない、いわゆる「サービス残業」を強いられることもあります。
そうなるとストレスはさらに倍増です。
時々であれば「仕方ない」とも思えますが、残業や休日出勤が当たり前になると、精神がじわじわと蝕まれていきます。
多くの仕事を押し付けられる
仕事を振ってもらえるのは嬉しいことですが、尋常じゃない量を押し付けられると、嬉しいどころか大困惑ですよね。
「自分の限界に挑戦しよう」とゲーム感覚でこなすのもアリですが、これがしょっちゅうとなるとそうもいきません。
「これお願い」「これもやっといて」「○日までによろしくね」と、次から次へと仕事を押し付けられる状態が続くと、「ゲーム感覚で」という遊び心や余裕も次第に消えていきます。
また、人に押し付けるのが当たり前になっている、調子に乗った相手の姿勢にも腹が立つものです。
自分にばかり仕事を押し付けられると、「なぜ自分ばかり」「他にもやれそうな人がいるのでは?」というイラ立ちも生じるでしょう。
多くの仕事を押し付けられ、てんてこ舞いな状態に陥ると本当に大変です。
「いつまでも経っても終わらない…」と途方に暮れ、精神的に大きな負担がかかります。
ストレスが溜まるのも無理ないですね。
ストレスで現れる様々な症状
仕事のストレスが蓄積されると、心身共にあらゆる異常が出てきます。
では、主にどんな症状が見られるのでしょうか?
3つのSOSサインをピックアップしてみます。
朝の腹痛
「学校に行くのが嫌だなあ」と思っている子供が、登校しようと玄関に立った途端、急にお腹の調子を悪くする…。
こうした症状はよく耳にしますが、実は子供だけではなく大人にもあることなんです。
「会社が嫌だ」「行きたくない」という想いが強いと、出社前に腹痛を起こしやすくなります。
胃腸はストレスの影響をダイレクトに受けやすい臓器です。
それまではなんでもなかったのに、出社前になると急にお腹が痛み出してしまうのは、ストレスが溜まっている証拠です。
突然の吐き気
例えば風邪をひいた時など、体調不良の時に吐き気を催す人は多いでしょう。
しかし、特に身体の調子も悪くないのに、職場でたびたび急な吐き気に襲われてしまう…という場合、心因性嘔吐の可能性が高いです。
「心因性」という名の通り、まさに心の調子からきているものなので、身体ではなく精神的な部分…つまり「ストレス」が原因となっています。
また、緊張や不安がピークに達した時に起こりやすいとも言われています。
「職場」という自分にとって居心地の悪い場所にいると、心が反応し、吐き気という症状を引き起こしてしまうのでしょう。
なんとなくダルい
飲み過ぎたわけでもなく、睡眠不足というわけでもない。
それなのに何故か身体がダルい…。
そんな原因不明のダルさも、仕事のストレスと強い関係があります。
仕事に対する苦痛がどんどん募っていけば、当然やる気も失せていくものです。
やる気が失せればグダグダと過ごしがちになり、どんどん「かったるいなあ」という気持ちが強まっていきます。
これといった理由がないにもかかわらず、常になんとなくダルいのは、仕事のストレスのせいと言えるでしょう。
仕事のストレスが原因でこんな症状も
若いのに頻尿とか頭痛持ちとか不眠症とかいうのは多くの場合ストレス。本人が思っている以上のストレスがある。思っているより多くあるというレベルではない。半端なく多い。びっくりするほどのストレス。ストレスが溜まる原因を突き止めてその環境を早く脱しないと取り返しのつかないことになる。#心
— 日常で役立つ心理学 (@yakudachishinri) July 19, 2019
さらに、仕事のストレスが溜まることで、こんな症状に見舞われることもあります。
朝刊症候群
起床後、まずは朝刊でニュースをチェックするという人も多いでしょう。
あるいは電車の中でチェックをするという人もいますね。
しかし、ストレスが溜まって気力が下がると、「もはやそんな行為すらダルイ」と思えてしまうことがあります。
朝刊を読む気力や関心さえ失われてしまう状態、これが「朝刊シンドローム」なのです。
ひどくなると、朝刊どころか、テレビやネット、読書にまで興味関心を示さなくなることもあるとか…。
サンドイッチ症候群
上司と部下の間で四苦八苦。
いわゆる「中間管理職」と呼ばれる立場の人も、そのポジションならではのストレスが溜まりやすいと言えます。
そしてこの中間管理職の人に現れやすいのが「サンドイッチ症候群」です。
上司からの命令を聞きつつ、部下からの意見も尊重しなければならない…。
この板挟み状態、まさにサンドイッチそのものですよね。
「上司と部下に挟まれてもうウンザリだ!」というストレスは、不安感や焦燥感など、様々な心の不調を引き起こします。
サザエさん症候群
日曜日になると「明日から仕事か…」と考え、憂鬱になってしまった経験はありませんか?
特に日曜日の夕方あたりは憂鬱のピークといったところですよね。
日曜日の夕方といえば、ちょうど国民的アニメ「サザエさん」が放送されている時間です。
そのため、この時間帯に起きる過度なイライラ・憂鬱といった症状を「サザエさん症候群」と呼ぶわけです。
普段働き尽くめで、なかなか休日がとれず、今度はいつ休めるかわからない…。
そんな人も「サザエさん症候群」にかかりやすいと言われています。
「サザエさんでも見て気を紛らわそう…」なんていかないほど、憂鬱モードに入ってしまうのが辛いですね。
仕事でストレスを感じた時の対処法
ストレスが溜まると精神にも肉体にも悪影響を及ぼします。
そのためストレスを感じたらすぐさま対処することが大切です。
ストレス解消に繋がる、いくつかの対処法をまとめてみました。
ひたすらやりたいことに没頭
DVD観賞、音楽鑑賞、ゲーム、読書、ドライブなどなど…。
なんでも良いので、とにかく休日やアフター5は自分のやりたいことに集中しましょう。
自分の好きなこと・やりたいことにひたすら没頭すると、自然とストレスも失せていきます。
親しい人と過ごす
恋人、家族、友人など、気の置けない間柄の人と過ごすことも、良いストレス発散になります。
会社に行くと敵だらけでも、プライベートの時間に味方と接することができれば、心が癒されストレスも和らぎます
「自分にはこんな素敵な理解者がいるんだ」と思えると、それだけで気持ちが明るくなってくるでしょう。
身体を動かす
ストレッチや筋トレなど、軽い運動をして身体を動かすと、気分がスッキリしてストレス解消に繋がります。
自宅でのストレッチや筋トレであれば、空いた時間に手軽にできるため、継続もしやすいです。
物足りなさを感じてきたら、家の周りを歩いたり走ったり、あるいはスポーツジムに入会するのも良いでしょう。
身体を動かして、汗もストレスもじゃんじゃん放出しましょう。
大声を出す
お腹から思いっきり大きな声を出すと、気分がスカッとします。
とはいえ、部屋の中で大声を出すと近所迷惑になってしまいますし、家族がいる場合だと「どうしたんだろう?」と心配をかけてしまいますよね。
ですので大声を出す場合は、カラオケボックスや人のいない公園など、大声を出しても問題ない環境で出すようにしましょう。
海へ行って思いっきり叫ぶ!というのもアリかもしれませんね。
飲みまくって酔っ払う
お酒は飲み過ぎると身体に悪いです。
しかしほどほどであれば、むしろ心をリラックスさせ、ストレス解消の手助けをしてくれます。
しょっちゅう飲み過ぎてばかりいるのは問題ですが、たまには「ストレス発散!」と称して、ハメを外すほど飲みまくるのも良いかもしれません。
アルコールで心を解きほぐして、日頃のストレスを癒してみてはいかがでしょうか?
とはいえ周りに迷惑を掛けるとマズいので、その辺はくれぐれもご注意を。
仕事のストレスがひどいなら転職もアリ
仕事のストレスの原因がわかっても、根本的な解決ができるかどうかはまた別問題です。
また、「対処法を試してみても、ストレスが解消されている感じがしない…」と思うのであれば、いっそ仕事を変えてみるのもひとつでしょう。
ストレスの原因が取り除かれない、さらにストレス解消もままならない…となると、もう解決のしようがありません。
少なくとも、その職場で働き続ける以上は無理でしょう。
ある程度自分で対処してもダメなら、今の会社に見切りをつけ、思い切って転職してみてはいかがでしょうか?
まとめ
ストレスは免疫力を下げ、大きな病気を引き起こすこともあります。
「たかがストレス」と侮らず、自分を大切にしながら仕事をしましょう。