「もしもの時は自分が責任を取る!だから心配しなくていい!」
そんな責任感が強い上司はとても頼もしいですよね。
思わず部下が憧れてしまう、まさに「理想の上司」と言えるでしょう。
しかし実際は、部下を守るどころか、部下を盾にする上司が多数存在します。
何かが起きた時、部下に全責任をなすりつけて逃げようとする…
そんな卑劣な上司の下で働いていると、仕事のヤル気も失せてしまうものです。
また責任を負わされた結果、最悪「クビ」なんてこともあるかもしれません。
周囲に害をまき散らす責任転嫁上司は、本当に厄介です。
そこで今回は、責任をなすりつけてくる上司の特徴・対処法についてお届けします!
部下に責任転嫁!最低上司の行動パターン
部下に責任をなすりつける上司、困りますよね。
もはや責任転嫁は彼らの特技と言っても過言ではないでしょう。
そこでここでは、責任転嫁が得意な最低上司の行動パターンを3つご紹介します。
「言ってない」「覚えがない」ととぼける
上司の指示通り仕事をしたにもかかわらず、まさかのミス・トラブルが発生!
この時、普通なら上司が責任をきちんと責任を取るものです。
しかし責任をなすりつける上司は、そんな真っ当なことなどしません。
「そのような指示をした覚えはない」「自分はそんなこと言ってない」
と、平気でとぼけます。
「うちの部下の手違いで」とストレートに報告
問題が起きると、上の人間から「どうしてこうなったのか」と事情を聞かれるものです。
まともな上司であれば、自分から正々堂々と事情を打ち明け、しっかり謝罪するでしょう。
しかし、責任転嫁がお得意な上司は、ここぞとばかりに部下のせいにします。
「うちの部下の不手際です」「すみません、まだ新人なもので」
こうしたセリフを言い放ち、部下のせいであることをストレートにアピールします。
経験の浅い部下の立場を利用した、なんとも卑劣な行動です。
しれっとその場から消え去る
責任転嫁をする上司は、トラブルが起きるとすぐさま姿をくらまします。
「苦情の電話が入った」「お客様が怒鳴り込んできた」
など、不穏な空気を察知すると即消え去るのです。
そして上司がいなければ、必然的に残された部下が責任を負わされることになります。
またこの手の上司は、去る時はもちろん、戻ってくる時もしれっとしています。
本当はわかって逃げ出したくせに、いけしゃあしゃあと「そんなことになってたの?」などと言い放つのです。
責任をなすりつけてくる上司の特徴
部下に責任をなすりつけ、自己保身に走る最低最悪な上司。
「人間性を疑う」とはまさにこのことですね。
そこでここでは、責任をなすりつけてくる嫌な上司の特徴についてまとめてみます。
怒られることが恐怖
怒られることに強い恐怖心を抱いていると、責任転嫁に走りがちです。
職場でミスを犯した時、怒られたり注意されたりするのは当たり前です。
しかし「怒られるのが怖い」という気持ちが強いと、その怒りや批判を受け入れようとしません。
それどころか「なんとかしてこのお叱りを回避しよう」とばかり考えます。
その結果、部下に全責任をなすりつけてしまうというわけです。
めんどくさがり屋
自分が責任を負うとなると、当然ながらその分仕事が増えます。
始末書の作成や、苦情の電話への対応など、とにかく様々な業務をこなさなくてはなりません。
責任感の強いまともな上司であれば、大変だなあと思いつつも、しっかり自分で処理します。
また「それだけのミスを犯したんだからしょうがない」と考え、より一層気を引き締めて仕事に取り組むでしょう。
しかし、めんどくさがり屋な上司だと、そんな考えは一切浮かびません。
面倒くさいのは勘弁なので、平然と責任逃れをします。
自分のミスが原因であろうとなかろうとおかまいなし!
厄介なことに巻き込まれないよう、部下にまるごと「これ頼むよ」と押し付けるのです。
八つ当たりが激しい
常に順風満帆!という人は少ないものです。
「嫌なことばかり」「うまくいかないなあ」
人生のあらゆる場面で、そう感じる瞬間がたくさんあるでしょう。
ストレスやイライラがたまるのは、生きている限り仕方のないことと言えますね。
そして多くの人が、趣味や好きなことを通じて、上手にストレス発散をしています。
しかし、全ての人が真っ当な方法でストレス発散をするとは限りません。
人に八つ当たりをしてストレスやイライラを解消する、困った人も存在します。
またそういったタイプは、責任のなすりつけもお手の物です。
いわば八つ当たりの一環として責任転嫁を行うわけです!
もちろんターゲットは、自分より弱い立場の者、すなわち部下です。
八つ当たりが激しい上司を持つと苦労が絶えないと言えますね。
プライドが高い
やたらとプライドが高い上司は、そのプライドの高さゆえ、自分を過信しています。
「自分のような能力の高い人間が失敗なんてするはずない!」
そんな価値観が根っこにあるため、ミスを犯した際も頑なに認めようとしません。
たとえ自分が原因であっても、「これは全部他人のせいだ」と考え、全責任を身近な他人である部下にかぶせてしまうのです。
自分のプライドを守るため、部下に責任転嫁をする最低上司ですね。
また実際のところ、こうした最低上司の能力はさほど高くありません。
周りから見るとたいしたことないのに、自分では「最高に優秀な人間だ」と思い込んでいるので、なおさらタチが悪いです。
責任をなすりつけてくる上司への対処法
「次もまた自分が責任を被るのか…」
そう思うと会社に行くのも憂鬱になるものです。
そんな憂鬱を少しでも解消するために!
ここでは責任転嫁する上司への対処法をご紹介します。
こまめに確認・証拠も残す
責任転嫁上司と仕事をする時に、忘れてはならないことがあります。
それは「こまめに確認を取る&証拠を残すこと」です!
業務を進める際は、その都度「こちらでよろしいですね」「問題ありませんか?」と確認をとりましょう。
しつこいくらいでかまわないので、とにかく毎回きっちり確認を取ってください。
しかし、口頭だけだとしらばっくれる可能性が高いです。
そのため確認の証拠を残すことも非常に大事です!
メールや書類など、目に見えてわかる証拠をしっかり残しておきましょう。
言い逃れできない状況を作っておけば、さすがになすりつけ不可能です。
上の人間に相談・報告
責任をなすりつけられたら、誰しも不愉快になるものです。
中には上司に直接反論する人もいるでしょう。
しかし、部下へ平気で責任転嫁する上司は、どう考えてもまともじゃありません。
そんな上司に正面きって反論しても、話にならない可能性大です。
また今まで以上に責任転嫁がひどくなる恐れもあります。
そのため上司ではなく、上司の上司に話を持ち掛けるのがベストです。
上の立場の人に相談・報告をすれば、厳しく対処してくれるでしょう。
「部下本人からの攻撃」ではなく「上司からの攻撃」で攻めてみてください!
ただ、何も確証が無い状態での相談・報告は少々不利です。
逆に証拠があるとかなりの強みになります!
1つ目の対処法でもご紹介したように、やはり証拠を残すことは大切ですね。
「そもそも上司なんていない」と思い込む
上司の指示通り仕事をしたにもかかわらず、いざ失敗したら責任まるかぶり。
これではあまりにもやるせないですよね。
また、そんないい加減な上司を信頼するだなんて無理な話です。
そこでオススメなのが「上司なんていない」と思い込む方法です。
責任転嫁するダメ上司の存在を、自分の中から完全に消してしまうのです!
そうすることで、「上司からの指示」という前提を取り払うことができます。
上司からの指示ではなく、最初から自分に与えられた仕事と考えれば、さほど腹も立ちません。
「この仕事は直接自分がまかされたものだから、責任もしっかり取ろう」
そう思えば、万が一トラブルが起きた時も、無駄なやるせなさを感じずに済むでしょう。
責任転嫁されるであろうことを逆手にとって、自ら積極的に動けば、逆に良い経験になり得ます。
そもそも上司なんていないものと考え、自分で仕事を進めてしまいましょう。
周囲との信頼関係も大事
「どうにかして責任転嫁をやめさせたい」
そう思っていろいろ対処してみても、相手によっては効果ナシということもあります。
これだと「何をやっても無駄なのかな」と脱力してしまうでしょう。
そんな時に支え&力となるのが、周囲からの理解です。
責任転嫁されそうになった時も、理解者がいれば助け舟を出してもらえます。
中には「職場にまともな人がひとりもいない」という場合もあるでしょう。
しかし大抵は、ひとりくらい話のわかる人がいるものです。
それに部下に責任転嫁をするなんて、本来あり得ないことですからね。
よほどじゃない限り味方になってフォローしてくれるはずです。
周りからの理解や助けがあれば、責任転嫁を食い止めることは可能です。
ダメ上司への対抗策を練ると同時に、ぜひ周囲との信頼関係も構築しておきましょう。
我慢の限界なら転職も
「どうやっても上司の責任転嫁から逃れられない…」
「上司からの責任転嫁が日常茶飯事でもはや発狂寸前!」
そんな絶望的な状況に叩き落され、全く光が見えないという場合は、「転職」という最後の手段に出るのもひとつです。
大手の転職エージェントを利用すれば、不安や迷いを抱えている人も、安心して転職活動ができます。
また「登録無料」「スマホでもチェック可能」など、手軽に利用できる点も嬉しいですね。
無理し過ぎると、心身の健康を損なってしまうかもしれません。
我慢の限界を迎えたら、転職を検討してみるのもオススメですよ。
まとめ
部下が上司に責任転嫁されると、その立場の弱さゆえ、つい泣き寝入りしてしまうかもしれません。
しかしそのままにしておくと、さらにつけ上がる恐れがあります!
責任転嫁されたら、上司の特徴を把握し、ベストな対処法を試みてください。