「月末になるとお金が…。」
「給料入るまでキツイ。」
どうしても月末や給料日前にお金が無くなってしまうことがあるかもしれません。
そんな時には会社の前払い制度を利用すればOKです。
前払い方法とともにどんな手続きを踏めばよいのかお話していきます。
給料の前払いは出来るのか
結論から言うと給料の前払いは受け取れます。
社員側から会社に頼めば給料を前払いしてもらえます。
ただ、会社に絶対に応じなくてはならない義務はありません。
会社が断ることも出来ます。会社の判断、独自のルールによって決まります。
前払いは法律的に違反じゃないの
前払いは法律的に違反にはなりません。
ただし、すでに働いている分を支払わないことは会社に罰則が行く恐れがあります。
労働基準法25条ではこう明記されています。
支払期日前であっても、既往の労働に対する賃金を支払わなければならない。
要するに給料が20日締めの翌月15日払いだったとします。
20日までに働いた分を15日に貰うわけです。
労働基準法25条にはすでに働いた分の賃金は支払い日前に払う必要がありますよとしています。
どうしても今月給料が足りないって時は締め日を過ぎているのなら受け取ることが可能です。
ただ逆に働いていないのに給料を前払いしてくれと頼むと法律違反になる可能性があります。
働いてない給料を貰う=前払いしたお金を労働で返す
この労働で返すのが法律に触れてしまう恐れがありますので貰う側も渡す側も注意しなければなりません。
法律に違反しないようにするには会社から借りる
どうしても給料が苦しいって場合には給料の前払いではなく、お金を借りるという方法があります。
金銭消費賃借契約書をちゃんと結べば問題ありません。
利息を付けなければ税務署になにか悪いことをやっているのではないかと目をつけられてしまう恐れがありますので最低でも1,8%以上は付けましょう。
労働基準法25条は非常時のみ適用される
労働基準法25条の全文をご覧ください。
使用者は、労働者が出産、疾病、災害その他厚生労働省令で定める非常の場合の費用に充てるために請求する場合においては、支払期日前であっても、既往の労働に対する賃金を支払わなければならない。
前払い出来るのは出産、病気、災害、その他の非常時のみに既に働いている額を支払うことを認めています。
出産や病気、けが、冠婚葬祭、災害などの非常時のみに適用されます。
ギャンブルに負けてしまった、お酒を飲み過ぎたなどの理由では労働基準法25条は適用されません。
どうしても前払いしてほしいと思うなら本当の理由を話して会社に相談するしかありません。
前払いをしてもらう方法
前払いってどうすればいいのかわかりませんよね。どうすれば良いのでしょうか?
まずは上司に相談する
まずは直属の上司に相談してみましょう。
ここで嘘を話したりすると疑われてしまう恐れもありますので本当のことを話して前払いを認めてもらいましょう。
直属の上司に相談しにくいなら仲の良いある程度の立場の人でもOKです。
借用書を書く
会社によっては借用書が必要になるケースもあります。
借用書は会社から作成してもらうかネットで調べてテンプレートをダウンロードしましょう。
ここからは会社の指示に従って進めてください。
手数料、利息、受け取れる額をしっかりと確認しておくことをお勧めします。
お金がない時の対処方法
どうしても給料日前にお金が無くなってしまったらどうするべきなのでしょうか。
ここでは3つ紹介します。
家にある不用品を売る
家にある売れそうなものを集めてみて下さい。
ヤフオクやココナラなどのネットオークションで販売してみてはいかがでしょうか。
昔のおもちゃやお皿でも大丈夫です。もちろん高価な時計などでもOKです。
意外と高値で売れるかもしれません。
家族や親戚からお金を借りる
お金を借りるのなら家族や親戚から借りたほうが良いかもしれません。
友人に借りても良いのですがお金の切れ目は縁の切れ目ということわざがあるようにお金を借りると決別してしまう可能性があります。
人によってはよく思わない人も多いですからね。
出来るなら家族や親戚から借りるようにしたほうが良いでしょう。
借用書を書いて借りたほうが信頼度が増しますので良いかもしれません。
カードローンを利用する
私としてはお勧めしていませんがカードローンを借りる方法があります。
ただし怪しい金融屋もいますので見極めることが大切になります。
アコムやプロミスは有名ですので安心して借りることが出来ます。
特にプロミスは三井住友銀行グループが運営していますので安心ですね。
給料の良いところに転職を考える
会社に前払いを頼むほどお金が足りなければ転職も考えてみて下さい。
ハローワークで見つけようとするとブラック企業もありますので転職エージェントに相談することをお勧めします。
転職エージェントは無料で利用出来て自分に合った企業を紹介してくれます。
リクルートエージェントやDODAは求人数も豊富ですのでオススメです。
最後に
給料の前払いは法律的には違反になりません。
基本的に会社の判断にゆだねられる部分が大きいです。
どうしてもお金が足りない時には会社に頼んでみて下さい。誠意をもって話をすれば意外と前払いしてくれるかもしれません。
今お金がないのならどうにかお金を用意するしかありませんよね。万が一会社に断られてしまったら家族や親戚に借りるかカードローンの利用を検討してみて下さい。