近年は共働きする夫婦がどんどん増えています。
とはいえ、全ての女性が結婚後も仕事を続けるとは限りません。
「寿退社したい」「そろそろ仕事を辞めて家事に専念したい」と考える女性もたくさんいるのです。
しかし中には、仕事を辞めさせてくれない会社もあります。
「自分の人生や家族との時間を犠牲にしてまで、仕事を続けなくてはならないの…?」
そんな戸惑いを抱える女性に向けて、今回は仕事を辞めさせてくれない時の対処法をご紹介します。
結婚が理由だとしても辞められないはずがない
結婚して会社を辞めて家庭を支える。
本来であれば幸せなことですが、この幸せを許してくれない会社も多く存在するのです。
もちろん、正しい流れに則って退職意思を伝えていないようであれば、改める必要はあります。
例えば「結婚するので明日辞めます」なんて報告をしたら、あまりにも急な話なので会社側も困惑するでしょう。
代わりの人を雇ったりスムーズな引き継ぎをするためには、退職日の3ヶ月くらい前までに伝えるのがベストです。
また忙しい時期に退職すると、周囲に大きな負担がかかってしまいます。
つまり、この2点を守るだけでOKです。
・最低でも3ヶ月前など、余裕を持って伝える
・忙しい時期は避ける
これらを守って報告すれば、なんの問題もなく辞められます。
要は会社の迷惑にならないよう配慮すればOK、というわけです。
もちろん結婚が理由だとしてもちゃんと辞められます。
きちんとした手順を踏んでいるのに辞められない…となると、これは明らかに異常です。
「結婚が理由で辞められない」なんてことはありませんので、ご安心を!
退職届を受け取ってもらえないなら内容証明郵便を使う
会社と話し合っても埒が明かないようであれば、最後は奥の手です。
内容証明郵便を使って、会社に退職届を送りましょう。
内容証明郵便とは、「誰が、いつ、誰にどんな内容の手紙を出したのか」ということを証明する郵便です。
この内容証明郵便を送付すれば、会社が受け取ったその時点で退職成立となります。
また退職届を受け取ったら最後、その後再び退職拒否をすることはできません。
これをやったら法律違反になるので、おとなしく許可するしかないわけです。
ただ、それでもなお反論してくるケースもあるので、念のため退職届のコピーや投函日も記録しておきましょう。
証拠を残しておけば、さすがに会社も何も言えません。
また日本にはこんな民法があります。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
参考:民法627条
会社の承認の有無にかかわらず、2週間前に退職を申し出れば仕事を辞められるわけです。
そのため退職届は、到着の2週間前の日付で作成すると良いでしょう。
もしかすると「法律をタテに生意気なことしやがって」と、会社から文句を言われるかもしれません。
しかし、いくら話し合いをしても仕事を辞めさせてくれないわけですからね…。
普通のやり方で通じないのであれば、コチラも最後のカードを切るしかありません。
ましてや結婚という、人生における大きな出来事が関係しているのですからなおさらです。
ちなみに退職日までの間(つまり2週間の間)にきちんと引き継ぎさえ済ませておけば、その後休んでも問題ありません。
もし文句や嫌がらせが続くようであれば、欠勤することもひとつでしょう。
損害賠償や違約金を払う必要はない
「辞めたら損害賠償を請求するぞ」
「違約金を支払ってもらうからな」
こんな脅しをかけてくる会社も存在します。
多額のお金を支払わなくてはならない…となると、不安になりますよね。
しかし損害賠償や違約金の請求があっても、支払う必要はありません。
例えば、会社の備品を壊す・盗む、契約が破談になる行為をするetc...
誰が見ても「この人のせいで損害が出た」とわかる事柄であれば別です。
しかし「結婚を機に退職」という、ごく普通の理由によって損害賠償を請求するだなんてあり得ません。
もちろん支払う必要も無し!
また労働基準法においても
使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。
参考:労働基準法第16条
上記のように定められています。
そのため損害賠償や違約金に関する就業規則があったとしても、支払う必要は全く無いのです。
こうした脅しはブラック企業にありがちなんですよね。
さすが仕事を辞めさせてくれないだけあって、やることが卑劣です。
結婚という新たな幸せに水を差す行いと言えます。
強引な引き止めにあった時は退職代行サービスでサクッと辞める
会社からの強引な引き止めによって仕事を辞められないのなら…。
いま話題の退職代行サービスを利用してみていはいかがでしょうか?
退職代行サービスを使えば、担当者があなたの代わりに退職の意思を伝えてくれます。
やることといったら、会社から貸与されたものを郵送で送るくらいでしょうか。
退職の手続きはもちろん、有給休暇の交渉まで行ってくれるのですからすごいです。
また申し込みや相談もスマホ一台でOKなので、とてもお手軽!
こんなにサクッと簡単に辞められるの?とビックリする人が続出しています。
もちろん違法でも何でもない、合法的なサービスですからね。
会社側も素直に受け入れるしかありません。
引き止めや脅迫ばかりする嫌な上司と、一切顔を合わせずに済むのは嬉しいものです。
今はすごいサービスが誕生したんだなあ…と、しみじみ驚きです。笑
まさに仕事を辞められない人の強い味方と言えるでしょう。
ちなみに退職代行サービスの料金相場は、3万円~5万円です。
中には数十万という金額設定の会社も存在するようですが、これは怪しいのでやめておきましょう。
逆にあまりに安すぎる会社も避けた方が良さそうですね。
やはりEXITなど、人気の高い大手の会社がおすすめです。
辞められないブラック企業なら、すぐに辞めるべき
強引に引き止めて退職を拒否する…。
これはブラック企業にありがちなことです。
「結婚を機に仕事を辞めよう」と計画していた人からすると、迷惑極まりない行為でしょう。
また仕事を辞めさせてくれないブラック企業には、他にも様々な問題点が潜んでいます。
・パワハラ、セクハラ
・残業代なし
・長時間労働
・職場いじめ
改めて並べてみると恐ろしいですが、ブラック企業ならこんなこと日常茶飯事です。
結婚生活にも悪影響を及ぼしそうなことばかりですよね。
例えばパワハラ・セクハラ・いじめが横行していると、ストレスがたまって精神的に疲れます。
精神的ストレスはプライベートにも影響が出るため、パートナーとの仲もこじれやすくなるでしょう。
また長時間労働を強いられると、家族と一緒に過ごす時間がグッと減ってしまいます。
精神的にはもちろん、肉体的にもヘトヘトになるので、家のことなどロクにできません。
ブラック企業に勤め続けることで、結婚生活がめちゃくちゃになるかもしれないのです。
ツイッターなどのSNSでも、ブラック企業と結婚に関するつぶやきが多く見受けられます。
ブラック企業に入社すると気力と体力が全て奪われるので適齢期になっても恋人をつくったり結婚を意識する余裕がありません。ブラック企業勤めの人はまずは普通の企業に転職するところからはじめてください。
— ひかりん@婚活阿修羅 (@hikarin22) December 7, 2019
転職考えてるってのに話ずれて結婚しろとか意味わかんない。確かにそろそろ急がないといけない歳なんだけど今のブラック会社で働いてたら結婚できねェんだよ
— --ℕ (@erichika69) December 6, 2015
前にもちらっと言ったかもしれませんが、ブラック企業が無くなれば離婚率は低くなると思うんです。
疲れてるとイライラしやすいですし、周りに優しくするには余裕がないとできないから。
ブラック企業は家族にも絶対優しくないと思う。— ちまき@入信 (@chimakijump) June 8, 2018
もちろん中には、何の異常も無く働き続ける人もいるでしょう。
しかし「みんなも大丈夫だし自分も大丈夫だろう」と思うのはとても危険です。
仕事を辞められないブラック企業など、言語道断!
幸せな結婚生活を送りたいのであれば、今すぐブラック企業から足を洗いましょう。
【番外編】新婚さんに送る仕事を辞めた後にやっておくべきこと
結婚したての新婚さんは、何かと戸惑うことも多いでしょう。
やはり仕事を辞めて、パートナーとひとつ屋根の下で暮らすわけですからね。
これまでと生活が一変するため、なんだか落ち着かない日々が続くもの。
しかしボーッとしている暇はありません!笑
結婚を機に仕事を辞めたら、まずはやるべきことを済ませてしまいましょう。
保険・税金・年金の手続きをしよう
仕事を辞めたら、
・健康保険
・住民税
・公的年金
これら3つの手続きをしっかり行いましょう。
なぜなら働いているかいないかで、保険の形態や税金・年金の支払い方法が変わるからです。
まず健康保険ですが、もし旦那さんの健康保険に加入する(被扶養者となる) のであれば、旦那さんの会社が手続きを行ってくれます。
しかし国民健康保険に加入or勤務していた会社の保険を任意継続する場合は、自身で手続きを行う必要があるのでご注意ください。
住民税は前年度(1月~12月まで)の所得に応じて支払額が決まります。
そのため「退職したから関係ない」ということはありません。
何月に退職したかによって納税方法など異なるので、しっかり確認することをおすすめします。
また旦那さんの被扶養者となる場合、
・「被扶養者(異動)届」
・「国民年金第3号被保険者該当(種別変更)届」
この2点を旦那さんの勤務先に提出しなくてはなりません。
様々な手続きを行うのは少々面倒かもしれませんが、新たな生活を始める前にしっかり済ませておきましょう。
まとめ
「結婚を機に仕事を辞める」ということは、全くおかしなことではありません。
むしろこんな真っ当な退職理由を認めないブラック企業の方がどうかしています。
明るい結婚生活が台無しになるその前に!
ぜひ今回ご紹介した対処法を実践して、強引なブラック会社からサヨナラしてくださいね。