求人情報誌や求人サイト、さらには知人からの紹介など、仕事を探す手段は様々です。
その中でも特に定番とされているのがハローワークでしょう。
ハローワークの求人は地域密着型のものが多いため、地元で働きたいという人にもピッタリです。
ただ「ハローワークにはブラック企業ばかり」という説もあります。
ホワイト企業なら大歓迎ですが、ブラック企業が溢れているとなると困りものですよね。
ではなぜ「ハローワークにはブラック企業が多い」と言われているのでしょうか?
ブラック企業の見分け方と併せて解説していきます。
ハローワークにブラック企業が多い理由
ハローワークにブラック企業が多いのはなぜなのか?
どうやらこれは「費用がかからない」という点が大きな原因になっているようです。
例えば求人サイトなどで募集を掛ける場合、軽く100万以上の費用がかかります。
しかし行政機関であるハローワークを使えば無料です。
もちろんブラック・ホワイト関係なく、低コストで人を集められるのは企業側からすると魅力的でしょう。
ただ基本的に、ブラック会社の大半は年がら年中人材不足ですからね。
その分ホワイト会社よりも求人を出す頻度が高くなります。
すなわち「毎度のことだからできるだけ費用をおさえたい」という意識が、ホワイト企業より強くなるわけですね。
そうなると必然的にブラック企業ばかりが溢れてしまうのです。
ハローワークは企業の詳細についてもあまりチェックしないようなので、なおさらブラック企業の温床になりやすいと言えます。
ハローワークの実際の口コミ
またツイッター上にも、同様の指摘が多く見受けられました。
それは正直アウトですね。
ハローワークの求人て案外ブラック企業多いです
無料で出せるだけあって、あまり儲かってない会社とか…
ハローワークの求人チェックもずさんですし💦— ピース@6/29福井参戦済み (@Bz80953028) May 16, 2019
民間の業者と違って斡旋料金がかからないので、ハローワークの方がブラック企業は多い
— 幸福賢者@FXスーパートレーダー&ワサラー団 (@esekenja) March 24, 2018
ハローワークに何故ブラック企業が集まるのか。恐らく、ハローワークで求人しないと人が集まらない問題ある企業が多いんだろう。また事業者が求人をする際の費用も少なく済むので、離職率が高い会社は特にハローワークを頻繁に利用する傾向があるのだろう。人気のある会社は待っていても応募あるからな
— MASAYAN (@ST70KAI) July 26, 2014
やはりほとんどの人が「ハローワークは無料であるがゆえブラック企業ばかりになりやすい」と認識しているようです。
さらにはこんな声も。
ハローワークは企業も無料で登録できるから、採用にコストをかけようとしないブラックばかりだってハローワーク勤務のひとがいってた
— えすみ (@smixxxxx) March 7, 2017
求職者のみならず、ハローワークに勤めている職員自身も「ハローワーク=ブラックが多い」と感じているようですね…。
ハローワークにはこんなデメリットも
ブラック企業が多い、これはハローワーク最大のデメリットでしょう。
しかしハローワークのデメリットは他にもいくつか存在します。
相談員の質がバラバラ
ハローワークへ行くと、相談員が就職・転職に関する相談を聞いてくれます。
しかしハローワークの相談員のレベルはまちまちです。
やる気がない・愛想が悪い・そもそもろくに知識もない。
そんな質の低い相談員に当たってしまうと、もはや相談どころではありません。
もちろん親身になって対応してくれる質の良い相談員も存在しますが、質の悪い相談員も多いですからね。
どんな相談員に当たるかはいわば運任せなので、やはり求職者からすると利用しにくいと言えます。
会社の情報が少ない
ハローワークの求人は、求人サイトなどに比べると情報量が少なめです。
ハローワークは画像が載せられないうえに、文章欄も制限が設けられていますからね。
詳しい業務内容や会社の雰囲気がわかりにくいため、自分にふさわしい仕事なのか否かを判別しにくいと言えるでしょう。
仕事や職場に関するイメージがあやふやなまま入社…というのは不安ですよね。
そのため「事前にしっかり情報収集してから挑みたい」という人には特に不向きと言えそうです。
募集内容と実際の仕事内容にギャップが…
ハローワークの審査基準は、他の媒体に比べると緩いです。
そのため実態と異なる情報もわりと簡単に掲載できてしまいます。
例えば「営業職として募集を掛けていたのに、実際入ったら事務職だった」など。
求人内容と実際の業務内容があまりにも違う、という悲劇が起こりやすいのです。
ハローワークへ伝えればフォローはしてくれますが、再度仕事を探さなければならないため、少々骨が折れますね。
ハローワークでのブラック企業の見分け方
優良企業も存在するハローワークですが、やはりブラック企業が多いことも事実。
ブラック企業に当たらないためには、自身でしっかり求人を見極める必要がありますね。
そこでここでは、ハローワークでのブラック企業の見分け方をいくつかご紹介します。
やたら甘い言葉ばかり
「ノルマ無し」「残業無し」「学歴経験一切不問」など、甘いキーワードをここぞとばかりに載せるのはブラック企業の特徴です。
良いことがたくさん書いてあるとつい惹かれてしまうかもしれませんが、それはブラック企業の罠かもしれません。
甘い誘惑にホイホイ乗らないよう注意しましょう。
異常に高い給料
非常にハードな仕事、あるいは専門的知識・技術を要する仕事であれば、給料が高くなるのも当然です。
しかし特にハードでもなければ専門的でもない、普通の業務で給料が高い場合は要注意。
高収入というエサで求職者を釣ろうとしている、ブラック企業の可能性大です。
やはりオイシイ話には裏があると思った方が良いでしょう。
また年収300万~700万など、給料の金額に幅があり過ぎる求人も危険です。
常に求人募集中
ブラック企業は人の入れ替わりが激しいので、常に人材不足の状態です。
そのためブラック企業はしょっちゅう求人情報を出しています。
もはや随時募集していると言っても過言ではないでしょう。
逆にホワイト企業は定着率が高いため、極端な人材不足に陥ることがありません。
「あれ?この会社また募集している…」という会社は避けておいた方が無難です。
長すぎる試用期間
ブラック企業は、一般的な企業に比べて試用期間が長く設定されています。
ほとんどの企業は3ヶ月程度ですが、ブラック企業は6ヶ月ということもザラなのです。
試用期間中は通常より安い給料にしても問題ありませんからね。
「低い給料で目一杯こき使って使い捨ててやろう」と考えるブラック企業が多いのです。
能力や適性を判断する、という本来の目的から外れていると言えます。
正社員に適しているかどうかは、3ヶ月もあれば十分判断可能ですからね。
それをあえて長すぎる期間に設定するのは、使い捨てを目論むブラック企業の可能性大なので注意です。
うっかりブラック企業に入ってしまった時の対処法
もしブラック企業に入社してしまったら、無理せずすぐに退職しましょう。
ここで「とりあえずもう少し働いてみよう」と思う必要はありません。
なにしろ相手はブラック企業ですからね。
そんな企業に対しマトモで真面目な姿勢を示しても無駄です。
むしろ真面目に働き続けると、「これはいい奴隷だ」とどんどん利用されてしまいます。
ブラック企業の躍進に一役買うだなんて、たまったものではありませんよね。
またブラック企業は社員を大切にするという意識も当然無いので、辞める旨を伝えたところでなんとも思いません。
「また新しい奴隷を探すか」程度の考えなので、こちらが気にするだけ損です。
うっかりブラック企業に入ってしまったら、その時は即離脱の方向で動きましょう。
ホワイト企業に出会うポイント
いくらブラック企業だけではないとはいえ、やはりハローワークでホワイト企業を見つけ出すことは難しいです。
スムーズにホワイト企業と巡り会うためには、転職サイトを利用するのが一番でしょう。
ハローワークと違い、転職サイトでの求人募集はお金が掛かります。
やはり費用をかけている分、求人に対する熱意・本気度がハローワークより高くなりやすいのです。
そのため自然と質の高い優良企業が集まってきます。
また情報量も充実していますし、担当者もしっかり話を聞いてくれるので、ハローワークを使うよりも遥かに効率的です。
本気でホワイト企業に出会いたいなら、ハローワークより転職サイトの利用をオススメします。
まとめ
無料で掲載可能、さらには審査が緩いことから、ハローワークにはブラック企業が集結しやすくなっています。
見分け方を意識して探せばだいぶ違うかもしれませんが、それでもうっかり騙されてしまうケースはあるものです。
ハローワークと転職サイトを併用するか、あるいは転職サイト1本に絞るか…。
いずれにしろ、ホワイト企業と出会いたいなら転職サイトの利用は必須と言えそうです。