安定性が無い・社会的な信用を得られないなど、フリーターには様々なデメリットが存在します。
そのため「なんとかしてフリーターから脱却したい」と考える人も多いでしょう。
ただ、一般的にフリーターは就職が難しいと言われています。
この一般的な説に囚われてしまうと、どうしても諦めが先行してしまい身動きが取れなくなるものです。
しかし諦める必要はありません。
フリーターでも、頑張り次第でスムーズに就職することが可能なのです!
すなわち「フリーターは就職が難しい」という考えは間違いと言えますね。
そこで今回は、フリーターがすぐに就職出来る方法についてご紹介します。
フリーターは就職が難しい?
例えばフリーターが一念発起して企業の面接を受けたとします。
この時必ずと言っていいほど聞かれるのが、就職しなかった理由についてです。
また「フルタイムに耐えられますか?」「正社員より負担が少ないからフリーターを選択したのでは?」など…。
少々辛辣な質問を投げかけられることも多々あります。
中にはお手柔らかな対応をしてくれる面接官もいるでしょうが、大抵は厳しい目を向けてくるもの。
「フリーター=定職に就かない怠け者」として、マイナスなイメージを抱く面接官が多いのです。
もちろん実際は、決して怠け者ではないフリーターの方もたくさんいるでしょう。
しかし世間や企業では、こうしたレッテルが張られてしまっているのも事実なのです。
また新卒採用を重視する姿勢は、厚生労働省の調査結果でも明らかになっています。
参照:厚生労働省
やはり多くの企業、全体の49%が「新卒あるいは他者の社員を優先的に」と考えているようです。
こうした調査結果を見ると、改めてフリーターの就職の難しさがわかりますね。
むしろフリーターが有利になることもある?
確かにフリーターは、新卒者に比べると就職難易度が高いと言えます。
しかし100%完全に絶望することはありません。
なぜなら状況次第では、むしろフリーターが有利に働くこともあるからです。
まず多くの新卒者は、学校卒業後の4月に入社してきます。
しかし「応募がなかなか来ない」「辞退者が出てしまった」など、採用活動がうまくいかなかいこともあるわけです。
つまり新卒の採用活動に失敗すると、また1年後の4月まで待たなくてはならないのです。
ただ実際は、1年後まで待つだなんて悠長なことは言っていられません。
特に人材不足な企業であれば、「一刻も早く社員を確保したい」と考えるでしょう。
そこで有利になるのがフリーターです。
新卒者と違い、フリーターなら時期関係なくいつでも入社できますからね。
こうした状況だと、むしろフリーターは企業にとってありがたい存在になると言えます。
「早く正社員になりたい」「すぐ社員が欲しい」
そんな両者の願いが見事に重なり合うわけです。
就職難易度を下げるためには、フリーターならではの柔軟性を活かすことが大切ですね。
全体の半分の企業は新卒有利と考えているわけではない
この表を見てもらうとわかるように全ての企業が新卒を優先して採用するわけではありません。
参照:厚生労働省
厚生労働省の調べでは全体の半分50、2%の企業は新卒、フリーター問わず採用するという調査結果が出ています。
コンマ2ですが採用時の優先順位はないと回答していますのでフリーターでもチャンスはいくらでもあります。
今の時代は売り手市場でフリーターでも就職するのは難しくないのです。
フリーターが簡単に就職する方法
「フリーターの就職は難しい」。
この常識を覆すためには、ポイントをおさえて上手く就職活動をすることが大事です。
では、フリーターが簡単に就職するためにはどうすればいいのでしょうか?
自分をしっかり分析する
フリーターが就職活動を成功させるために必要なこと。
それは自己分析です。
自分で自分のことがよくわからない状態だと、面接官に訴える力も弱くなります。
そこでまずは、これまでのフリーター人生を改めて振り返ってみましょう。
「なぜ自分はフリーターの道を選択したのか」
「フリーター人生から何を得て、何を感じたか」
など、過去と向き合いながら自分という人間をしっかり分析してみてください。
自身の強みを伝える
先程ご紹介した「自己分析」を行うと、自身の強みや特徴が自ずとよくわかってきます。
そして強みがわかれば、面接時に自信を持ってアピールすることができるでしょう。
基本的に、フリーターは正社員の面接に不慣れです。
そのためアピールポイントなどを上手く説明できないことも多々あります。
当然ながらこれでは不採用率がグンと高まってしまいますからね…。
しかし自身の強みをしっかり認識しハッキリと伝えれば、面接官に好印象を与えることができます。
自分の言葉で自分の良さをきちんと語れるか否か?ここも就職成功or失敗の分かれ道と言えるでしょう。
これまでの経験もアピール
フリーター生活を長く送ってきた…ということは、即ちそれだけ長くバイト経験を積んできたということになります。
「でもしょせん正社員じゃないしなあ」と、つい自分を卑下してしまう人もいるかもしれません。
しかしバイトも長く続ければスキルが養われますし、経験値も高まります。
バイトだろうとなんだろうと「経験がある」ということに変わりはないのです。
そのため就職活動時は、自分のこれまでの経験もしっかりアピールすると良いでしょう。
明確な目的と強い意志を持つ
「なんとなく正社員になりたい」という漠然とした想いで就職活動をする人もいます。
また中には「ダメだったらそれはそれでいいか…」と、どこか曖昧な気持ちを持つ人もいるでしょう。
しかし就職活動をスムーズに進めるためには、明確な目的と強い意志を持つことがとても大切です。
基本的に就職活動は、時間・気力・体力を消費する厳しい活動ですからね。
応募・書類作成・面接と、一連の流れを何度も繰り返すのは想像以上に大変です。
それでも挫けず続けるためには、やはり確たる目的と固い意思を持つこと!これが何より大切なのです。
「フリーターの就職活動は難しい」という一般的な説を覆すためにも、強い気持ちをしっかり持ちましょう!
フリーターから正社員へ!オススメの就職先は?
正社員になりやすい職種を選ぶことも、フリーターが上手に就職するためのコツです。
そこでここでは、フリーターにオススメの就職先をいくつかご紹介します。
飲食業界
フリーターが就職を目指す際に最適なのが飲食業界です。
飲食業界は未経験歓迎の企業・店舗が多いため、フリーターであっても採用されやすいと言えます。
また学歴や資格などを問わないところもポイントですね。
ただ基本的に、飲食業界はとてもハードです。
忙しい時はほとんど休みなしというケースも多いため、体力に自信が無い人には少々厳しいかもしれません。
また待遇も企業によって異なるので、事前にしっかり調べておきたいですね。
営業職
経歴よりも実力重視!頑張った分収入に繋がる職種といえば営業職です。
「経験がない」「学歴が…」という人でも、成果を出せばいきなり高給取りになることが可能ですからね。
そのためガッツとヤル気あふれるフリーターにとてもオススメ!
またコミュニケーション能力が高い人や聞き上手な人にも向いているでしょう。
もちろん「お客様から無茶な要求をされる」「ノルマがある」「断られてばかり」など、大変な面もあります。
とはいえどんな仕事でも多少の辛さはつきもの。
辛さを乗り越えた先の収穫が大きい所も、営業職の魅力です!
販売業
こちらも飲食や営業と同様、未経験歓迎・学歴資格不問な業界です。
ひとくちに販売といっても、デパート・ホテル・家電量販店など、活躍する舞台は様々。
気配りやコミュニケーション能力、そして臨機応変な対応力など、お客様ひとりひとりを満足させる接客スキルが必要です。
人と接することが好きな人にうってつけの職種と言えるでしょう。
ただ給料はそれほど高くないとされています。
そのためお金の面で若干物足りなさを感じるかもしれません。
しかしお客様からの「ありがとう」を日々感じられるのでとてもやりがいがありますよ。
困った時は転職サービスを利用しよう!
しっかりコツをおさえれば、フリーターの就職はそれほど難しくありません。
とはいえ、実際に就職活動を行ってみると何かと戸惑うのも事実。
特に面接は、バイトの面接よりも遥かに緊張感が高いと言えるでしょう。
そのため「せっかく面接までこぎ着けたのに不採用…」ということもあります。
就職活動におけるつまずきを少なくするためには、やはり就職のプロである転職エージェントにアドバイスをもらうのが一番です!
転職エージェントを利用すれば、良い企業の探し方や受かりやすい履歴書の書き方、さらには面接の受け方まで幅広くフォローしてくれます。
特にオススメはリクルートエージェントですね。
こちらは業界最大手として知られており、なんとこれまで約30万人が転職に成功しているんだとか。
また非公開求人の数も約10万件と凄まじい数を誇っています。
これならフリーターでもスムーズに就職ができそうですよね。
もちろんフリーターOKな転職エージェントは他にも存在するので、ぜひいろいろ試してみてください。
まとめ
正社員になるべく就職活動を始めると、様々な困難にぶつかりがちです。
とはいえそこで「やはりフリーターが就職するのは難しいんだ」と諦めてしまうのはもったいないです。
フリーターでもやり方次第で簡単・スムーズな就職は可能ですし、いざとなったら転職エージェントという強い味方もいますからね。
何事もやってみなければわかりませんし、諦めたらそこで終わりです。
まずは前向きな気持ちで行動してみましょう。