現在の日本は男女平等社会ではあるものの、やはり女性が家事や子育ての中心となることが多く、正社員でなく比較的融通が効く働き方が出来るフリーターの割合が高い傾向があります。
しかし、近年の「共働き」や「働き方改革」の風潮から、正社員を目指す人も増えつつあることも事実としてあります。
女性にとっては正社員とフリーターどちらの雇用形態にもメリットがあり、一概にどちらが良いかという判断は難しく、多くの女性の不安や悩みの種となっているのではないでしょうか。
今回は正社員になりたい女性、フリーターのまま働いていこうと考えている女性、双方の不安や悩みを解消していきたいと考えています。
大学を卒業してフリーターになる割合
まずは大学卒業後に就職する人の割合について見ていきましょう。
なんと男性よりも女性の方が就職率が高いのです。
2000年の頃は女性は90%以下だった就職率は年々上がっており、いかに女性の社会進出が進んでいるかが分かります。
しかしこのデータはあくまでも「就職希望者に対する就職率」を表している為、就職活動を行っていない人は含まれません。
そこで実際に大卒で女性フリーターがどれくらいいるのかについて見ていきます。
フリーター女性の学歴構成
実態として大卒は他学歴と比較すれば割合は低いものの、全体で17万人弱もの女性が大学卒業後、正社員以外道を選んでいる訳です。
決して少ない数字ではないことについて理解頂けたでしょうか。
女性が就職して正社員になった方が良い理由、メリット
ここではフリーター女性が正社員を目指す理由、そしてメリットについていくつかピックアップしていきます。
雇用の安定
女性が正社員として働く最大のメリットは「雇用の安定」にあります。
正社員であれば、基本的には定年まで働き続けることが出来ます。
女性は出産や子育てから一時的にキャリアを中断することになる為、フリーターでの場合は一旦仕事を退職し、出産、子育ての後に再度新たな仕事を探すことになります。
しかし、正社員として勤めていれば、産休や育休制度、時短勤務制度等、女性が安心して働くことが出来る環境が整っている点については正社員の大きなメリットと言えるでしょう。
報酬面の魅力
次に紹介するのは報酬面です。
正社員として勤めることで、「昇給」、「ボーナス」、「年金」、「退職金」等の報酬を得ることができ、フリーターとの差は歴然です。
平均年収で200万以上の差があれば、生活の質も大きく変わります。
また近年、日本の平均年収も400万円台と低い水準に推移しており、女性が正社員で働くかフリーターで働くかによって家庭を持った際の世帯年収に大きく影響してきます。
フリーター女性が就職して正社員になる方法
上述でフリーターが就職することが難しいとお伝えしましたが、女性は結婚や出産等のイベントによる長期休暇が必要となる為、男性よりも就職が厳しい現実があります。
ではこの厳しい環境の中、就職の可能性を上げるにはどうすれば良いのでしょうか?
私がお勧めするのは、「女性限定の求人サイト」です。
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大卒フリーターは不安にならなくてもOK
ここではフリーターのまま働いていっても不安はないという点について紹介していきます。
やはり最初にお話しした通り、男女平等社会と言えど「出産」や「子育て」は女性が中心となっている家庭が多いことが大きく影響します。
実際、経済的な理由から共働きを希望している男性が多いと言われていますが、正社員としてバリバリ働く女性より、パートやアルバイトとして働き、家庭との両立をしてもらいたいと思っている傾向が見受けられます。
先ほど、「200万の差」を紹介してきましたが、一定の生活が送れる年収の男性にとっては収入よりも家庭の充実の方を求めているのです。
結婚に対する意欲が強い女性にとっては、正社員よりもフリーターの方がメリットを感じるかと思います。
まとめ
今回は正社員を目指している、フリーターのまま働いていく女性たちに焦点を当て、現状のデータを用いながら詳しく紹介してきました。
やはりどちらにもメリット、デメリットは存在するので、答えを出すことは非常に難しいと思います。
しかし、足元の状況のみで判断するのではなく、「将来」という点を基準として考えることで、どの雇用形態の方が良いかは比較的イメージしやすいかと思います。
今回の記事を読んで頂いたことで、今後の将来の方向性について考える一つのきっかけとなって頂ければ、大変嬉しく思います。