収入、お金の悩み

ボーナスを貰ってから退職、転職する方法とタイミング

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これから転職を考えている方々にとって、なかなか周りには聞けないけれど気になることのひとつ・・・

それは、現職のボーナスをもらってから退職してもよいのか、それとももらう前に退職すべきなのか、一体どのタイミングで辞めるのがベストなの?ということ。

 

特に、直近の、民間企業の2018年夏季ボーナスは、1人あたりの支給額が前年比+2%となる見込みで、夏季ボーナスとしては3年連続の増加となり、前年夏よりも伸び率が高まる予測となっています。

 

参照元:みずほ総合研究所

 

転職を考えている方は、転職先ですぐにボーナスがもらえるかどうかは分かりません。

よって、できることなら現職でボーナスをもらって損をしないように辞めたいですよね。

でも、ボーナスをもらって辞めるってモラル的にどうなの?どんなことに気をつければいい?辞めるベストタイミングはいつ?など、今回の記事では、転職とボーナスの関係性についてお伝えします。

 

ボーナスとは何か?

それでは、そもそもボーナスとはどのような内訳で支給されるものなのでしょうか。

 

ボーナスとは、毎月の賃金とは別に、会社の業績や労働者の働きぶりなどを考慮して臨時的に支給されるものです。

支給の時期も金額も要件も、企業の自由裁量に任されています。

 

一般の民間企業の場合、「毎月の給与額×〇カ月分+評価内容+α」などの計算式で算出されることが多く、金額感は会社によってまちまちです。

支給時期は、夏(6~7月)と冬(12月)の時期、年2回支払われるのが一般的です。

支給額は、支給日までの期間の会社の業績や、労働者の貢献度、勤務態度などが大きく影響しますが、既に退職が決定している労働者への支給額を減額したりカットしたりする企業も少なくありません。

ボーナスをもらう前ともらった後、どのタイミングで退職を申告するのが良いのでしょうか。

 

ボーナスをもらってから退職するのはあり?

まずボーナスの査定期間を見てみましょう。

査定期間とは、ボーナス支給の評価対象となる期間のことです。

例えば7月と12月で、年2回ボーナスを支給する企業の場合、7月支給分の査定期間は前年10月~3月まで、12月支給分の査定期間は当年4月~9月までに行われるのが一般的です。

ということは、就業規則に従ったボーナスの査定期間に勤務していたのであれば、正当な配分として受け取って良いものと言えるでしょう。

しかし、査定期間に勤務していたからっといってどんな場合でも支給されるべきかと言うと、そうではありません。

それでは次に、ボーナスをもらってから退職したいと考えている方へ、気をつけなければいけないポイントをお伝えします。

 

こんな場合にボーナスはもらえる?

よくある3ケースをモデルに見てみましょう。

 

ボーナス支給日前に退職したらどうなるの?

まずは就業規則を確認しましょう。

「受給資格確定日」として、規則に「賞与支給日に在籍していること」旨を支給条件としている場合があります。

その場合は当然支給されません。

逆に何も条件の記載がないようであれば、前述したとおり、会社の自由裁量に任されるため、支給されない場合も当然あります。

 

査定期間に有給休暇を取ったらどうなるの?

そもそも有給休暇とは、労働基準法によって、6ヵ月継続勤務し、全労働日の8割以上を出勤すればすることによって労働者が権利を得ます。

有給休暇取得日は勤務日として取り扱い、労働者に賃金を支払わなくてはなりません。

賞与も賃金扱いされますので、企業側が賞与額を算出する際に、有給休暇取得を理由に減額することは許されません。

そのため、有給休暇の取得自体は何ら影響がないということが言えます(もちろん企業の業績など、他の理由で影響することはあります)。

 

支給前に退職の意思を伝えたらどうなるの?

いくら退職日が支給日以降であったとしても、いくら事前に円満に話し合えたとしても、辞めるという事実を企業側に伝え時点で、支給額が減ってしまうということも、十分考えられます。

それでは、退職の意思が決まったらどうすればいいのでしょうか。

 

退職に向けたスケジュールをたてよう

転職先が決まっている場合、現職や転職先でもらえるボーナスはできるだけ多くもらえるように狙いたいですよね。

それにはスケジューリングが大切です。

最も良い方法は、ボーナスが支給されたらすぐに(少なくとも同じ月には)退職の意思を伝え、退職届けを提出することです。

引き継ぎなどを考慮すると、一般的には退職の意思を伝えてから1ヶ月後に退職日を迎えるパターンが多いでしょう。

その翌月に転職先へ入社すれば、転職先での査定期間にぎりぎり間に合う可能性があるのです。

例えば12月のボーナス支給後に退職する場合は、12月末までには退職届を提出して引き継ぎ期間に移行、1月末付にて退職します。

そして2月から転職先で勤務開始すれば、夏のボーナス査定期間(一般的に10~3月)の対象内に入ることはできます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

最もご自身が損をしない方法は、「ボーナスをもらってから退職の意志を伝えること」であり、退職までのスケジューリングをしっかり行うことが大切です。

しかし円滑な引き継ぎや円満退職のためには、当然上司や周りの理解を得た退職の仕方が必要となります。

それは現職の環境にもよると思いますので、円満退職を狙ってボーナスの減額(もしくは無し)を仕方なしと諦めるか、それともボーナスをなるべく多くもらう方法を取るかは、天秤にかけてよく考えましょう(長い人生、気まずい思いをして辞めた相手といつどこで会うかは分かりません!)。

最後に、賞与については査定期間や内容を始め企業の自由裁量に任せられている部分が多くなります。

就業規則をしっかり読んで、ご自身がどのようなパターンに当てはまるのかをシミュレーションし、最も合った退職方法を選択してくださいね。

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