現在20代前半で会社を辞めたいと思ったことがありますか?
20代前半は新卒1~3年目の人が多く、学生から社会人へと人生において環境が最も変わる時期と言えるでしょう。
環境が変われば、慣れるまで人は誰でも苦労するものであり、会社を辞めたいと思うことも決しておかしなことではありません。
私も新卒で会社に入社して1~2年間は、何度も「転職」について考えた時期がありました。
今回は20代前半の転職市場、メリットやデメリットを中心に、転職すべきかどうかについて紹介していきます。
20代前半の転職率はやはり多い!
まずは実際に20代前半の社会人が会社をどれくらい転職しているかについて見ていきます。
厚生労働省のデータによれば、20代前半の転職は14.9%となっており、毎年10人に1~2人が会社を変えるという非常に高い水準となっており、年齢が上がるにつれて転職率は下がっていくような結果になっています。
またこのデータの中には含まれていませんが、会社を退職して転職出来ていない人や今、記事を読んでいるような転職を考えている人等を想定すれば恐らく20代前半の3割近い人が「転職」へ興味を持っているのではないかと思っております。
なぜ20代前半は転職を考えるのか?
ここでは20代前半が転職について考える要因についていくつかピックアップして紹介していきます。
理想との現実ギャップ
20代前半が会社を辞める際に「仕事が合わない」という理由が結構多く、恐らく学生の頃に思い描いていた仕事と実際の仕事が違ったということなのでしょう。
その為、早々に会社を辞めて再度転職を行った方が自分にとってメリットがあると考え、転職を決断するケースが多いように見受けられます。
しかし、20代前半の若手社員で会社の全てを理解することは出来ないので、本当に会社に合うか合わないについて判断することは難しいことも事実です。
しかし、若い内に自分が望む企業に入りたいという気持ちの方が勝っているケースが多いということでしょう。
報酬や労働環境への不満
残業が長い、給料が少ない等のブラックな環境に対して不満を持って転職を考えている人も多いかと思います。
これらの労働環境については実際に入社してみなければ、分からない部分でしょう。
また20代前半は自分の環境が恵まれているのかと給料や休日、残業時間等は、同年代の人と比較してしまう傾向が強く、もし自分が勤めている会社が劣っていることが原因で転職を考える、決断する人も多いようです。
人間関係の不満
学生時代は周囲は同年代ばかりで、基本的に気が合う仲間と過ごしていた人も多いかと思いますが、社会に出るとそうはいきません。
あらゆる年代の人とコミュニケーションを取っていかなければならないし、苦手な人であったも付き合っていかなければなりません。
そのような人間関係に慣れることが出来ず、転職を考えている人が意外と多いです。
また、人間関係の中にでセクハラやパワハラ等も転職検討の一つの理由に挙げられています。
石の上にも三年は正しかった!
まず20代前半の転職に対するデメリットについて見ていきます。
新卒社員にはよく「石の上にも三年、三年は辞めずに働け。」と言われています。
確かに会社に入社して、社会人生活にも慣れ始める期間、仕事に関しても一通り覚えてくる期間の一つの目安として3年という期間は一つの指標となるでしょう。
また、日本では「長く働くことが良いこと」という風習があり、20代前半という入社間もない時期に会社を辞めるというのは、親は友人、又は近所等、世間の目が厳しいことも事実です。
例えばもしあなたが転職を決意した際、企業からは「忍耐不足」や「また会社をすぐに辞めるのでは?」という悪い印象を持たれる可能性も無いとは言い切れません。
また転職は即戦力を求める中途市場で勝負することになる為、20代前半という知識、経験は勿論、社会経験も少ない20代前半は非常に厳しい環境に置かれることになります。
このような点を踏まえると、20代前半の転職については少し考えておく必要があるかもしれません。
第二新卒の存在により20代前半でも転職出来る!
上述にて知識、経験が無いことについて触れてきましたが、そんな20代前半の転職メリットについてここで紹介していきます。
あなたは「第二新卒」という言葉を御存知でしょうか。
第二新卒とは、新卒で入社して3年以内に辞めた転職希望者の事を指します。
普通の新卒と比較すれば、早い段階で一度会社を辞めている分、一見不利に見えるかと思いますが、事実下記のような強みがあります。
・新卒で研修を受けている為、ビジネスマナーを習得しており、教育が必要無い。
・一度、会社を辞めている為、次の会社では頑張ろうという意欲、忍耐力がある。
・新卒で採用出来なかったレベルの高い人材が採用しやすい。
このような魅力から現在は第二新卒が非常に転職市場で需要が高まっており、20代前半の転職率上昇に大きく影響してると言えます。
20代前半の転職は決して厳しい訳ではなく、寧ろ転職しやすい環境が整っていると言えるでしょう。
【経験談】私は26歳で転職しました!
最初にお話しさせて頂きました通り、私も20代前半の頃、日々転職を考えていました。
ここでは私の転職経験を実際に紹介していきます。
私は大学を卒業した後、総合商社へ入社し、鉄鋼業界の営業職として入社1年目から多くの客先を担当したり、新規営業を中心にバリバリ働いていました。
大手の総合商社であったので、同年代と比較すれば2倍近くの報酬を貰っていたので、その点に関しては満足していましたが、長時間残業や休日出勤、パワハラ等も常態化している非常に過酷な労働環境でした。
その為、20代前半の頃は毎日、しんどかった苦い思い出があります。
しかし、結局私は20代前半ではなく、26歳で転職を決断しました。
勿論、第二新卒の需要が堅調なことも理解していましたが、新卒で入社した会社で学んだことは最大限活かしたい、同業界でキャリアアップに繋げたいと考えていた為、20代前半の頃は自分のキャリアの成長と思い、働き続ける道を選びました。
事実、26歳で転職を決意したところ、多くの会社からオファーを頂き、スムーズに希望する転職先へ即戦力として入社を決めることができ、今もその会社でやりがいを感じながら働くことが出来ています。
まとめ
今回は20代前半の転職について詳しく紹介してきました。
現在は第二新卒の人気からたとえ社会経験の少ない20代前半であったとしても比較的仕事が見つかりやすい環境が存在することについて理解出来たかと思います。
第二新卒として転職するか、それとも経験を積んで即戦力として転職するか。
つまり20代前半は転職の自由な選択肢を持っている期間なのです。
しかし、転職が必ずうまくいく保障はないことは理解しておく必要はあるでしょう。
今の会社より不満がある会社に転職してしまうことも珍しいことではありません。
もし今あなたが転職について考えているのであれば、しっかりと考えた上で後悔することのない判断することだけは忘れないで欲しいと思います。